会社の本店移転登記のお問い合わせの中で、よくあるのが、
「管轄法務局が変わる、管轄外本店移転登記をした場合、
移転後に登記簿謄本には移転前の情報の記載が無いのでしょうか。」
というもの。
単に、本店移転をするだけであればこのような質問はないのですが、同時に会社名を変えたり、役員も入れ替えたりする場合に聞かれることが多いような印象を受けます。
管轄外本店移転をすれば、登記簿は新しくなり、移転前の履歴は記載されませんが、いつ、どこから移転したのかは記載されています。
移転前の状況を知りたければ、さらに、閉鎖登記簿謄本を取得すれば、だれでも簡単に変更前を調べることが可能です。
一般的には、「閉鎖登記簿謄本」までとって確認する方は少数派なため、現在の謄本に昔のことが記載されていなければいいということなのかもしれません。
数日前、本店移転に関するお問い合わせをいただき、メールのやりとりをしている中で、同じような問い合わせがありました。
それまで頻繁にメールのやりとりをしていたのに、「記載の有無」を尋ねる理由について明らかにして欲しいという返信をしてから、急に連絡が途絶えてしまいました。
何か知られたくない事実があって、管轄外本店移転登記を申請することを思いついたのかもしれません。