10月1日付けで株式会社の本店移転登記のご依頼をいただきました。
今回の移転は、同じビル内の9階から10階への移転です。
定款の規定は、「本店を中央区に置く」となっており、株主総会を開催して定款変更の決議をする必要がありません。
住所も、ビル内での移転のため、変更登記まで必要なさそうですが…
実は、登記されている本店は、「中央区●●町一丁目2番3号ABCビル9階」となっていました。
「9階」まで登記されているため、10階への移転には本店移転登記が必要となります。
次回のことも考えて、今回は、「中央区●●町一丁目2番3号ABCビル」という形式でビル名まで登記することにしました。
そういう内容の本店移転登記を10月1日の移転日当日にオンライン申請しつつ、添付書類を管轄法務局に届けたところ…
数時間して、法務局から、問合わせの電話がかかってきました。
「ビルの階数がなくなったようですが、会社は移転されたのでしょうか?」
書類だけ見ると、移転したのか、当初の登記が誤っていて階数を削除したのか、わからないための問合わせでした。
「9階から10階への移転です」と回答し、数時間後…
10月1日のうちに、本店移転登記手続きが完了したとの連絡がありました。
1日で登記が完了するなんて、珍しい。
通常は、1週間程度かかります。